実践活動(すかSUKI)

労働力人口が減少し続ける日本では、今後労働力の確保はとても大きなウェイトを占める経営課題です。業務効率化もやらなければなりませんがそれにも限界があります。
 
そこで、資格外活動許可を得た留学生がアルバイトで日本人が敬遠する人手不足の仕事に就き、技能実習生を受入れ、技能を学んでもらいながら人員として換算できるレベルの仕事を行ってもらっている、行えるよう教育しているのが現状です。
 
技能実習制度に関して個人的には制度を抜本的に変える必要があり、そもそも技能の移転を目的とうたうのではなく、労働力として来日し働いてもらうためのルールをきちんと整備していくことで、制度上起こっている様々な問題が改善していくと思います。
 
しかし、現実としては法律に則った対応をせざるを得ません。既に留学生アルバイトや技能実習生なくして豊かで便利な生活は維持できず、もし彼らがいなくなればたくさんの企業が倒産し、日本人の生活はかなり変わるでしょう。それほど彼らの存在は大きいです。
 
弊社は労働人口減少社会おける外国人とのかかわり方を、2013年に開始した「すかSUKI」という活動を通じ考えてまいりました。この活動を通じて実体験を共有する事で何かお役に立てればと考えております。
 

日本での活動>

日本在住インドネシア人との交流会
日本に留学している、働いているインドネシア人が集まるイベントを開催しています。ここでは、日本人のみならず日本在住インドネシア人の方々が出会い交流する場になっています。
 

ウェブサイトでの活動>

日本で学びたい、働きたいインドネシア人に対し日本の情報を提供
日本に行く機会は増えているものの、まだまだインドネシア語で提供されている日本の情報は少ないです。日本に来てから知らなかった、聞いていない。という状況になると関係者にとって望まない結果になりかねません。その為、ウェブサイトでは日本に来る前に知っておくべき情報をインドネシア語でご紹介しています。
 

インドネシアでの活動>

教育機関、現地送出機関対応等
特に日本語教育に関わっているインドネシア人の先生に会う機会があります。また、関係のある現地送出期間と情報交換等を行っております。
 
日本語学習者支援
将来日本に留学、就労する可能性がある現地日本語学科学生、日本語学習者と交流し日本語学習をサポートしています。
 
外国人であっても日本人であっても、大事なのは信頼関係ではないでしょうか。
「この会社は私の事をしっかり見てくれている」、「この人は私の話をきちんと聞いてくれる」。そう考えてもらえる関係ができているのであれば、大きな問題に発展する前に、お互いの意見を伝え合う機会が必ずあり、その中で一緒に答えを見つけていけると思います。
 
しかし、なかなか社内の人には言い辛いことは少なからずあるでしょうし、人間関係がうまくいっていなければ、全く社内の人に相談しない可能性もあります。そのような時に気軽に相談をしている場となる事で、当事者のみでは解決が難しい話も状況が好転していくかもしれません。
 
新型コロナウィルスの感染拡大により海外の存在がとても遠くなったように感じます。そして会社設立時点は円安となっており、旅行者のように短期的に滞在する人にとって日本に行くには良い環境ですが、日本で長期的に生活する外国人にとっては魅力が薄れています。
 
このような状況だからこそ、改めて活動の意味を考え、できる限りの実践を続けてまいりたいと思います。
 
© 2023 社会保険労務士宮下育之事務所